Excel ピボットテーブル — 授業用(スクショ無しテキスト手順)
目的:生徒に「元データ(行)を地域×商品でまとめ、売上の合計を出す」操作を理解させる。スクショは使わず、教室で実演しながら配布できるテキスト中心の手順書です。
補足:Pivot(ピボット)の意味
「Pivot」は英語で「軸足・支点」という意味です。
バスケットボールで、片足を床に固定したまま体の向きを変える
「ピボットステップ」と同じイメージです。
◆ データの軸足(固定する観点)
行に置いたフィールド → 軸足(固定して見る視点)
列に置いたフィールド → 観点を回して変える部分
【例1】行=地域、列=商品
軸足:地域
→ 東京/大阪/名古屋を固定して、それぞれの商品を比較する
【例2】行=商品、列=地域
軸足:商品
→ りんご/みかん/バナナを固定して、地域ごとに比較する
1. 準備(元データの例)
以下のような表をExcelに用意します。列見出し(1行目)を必ず入れてください。
| 地域 | 商品 | 売上 |
| 東京 | りんご | 200 |
| 大阪 | みかん | 150 |
| 東京 | みかん | 300 |
| 名古屋 | バナナ | 250 |
※ データは行ごとに1件。空白行や合計行を含めないでください(後でフィルターで除外できます)。
2. ピボットテーブルの作成手順(操作順)
- 元データの範囲を選択する(列見出しを含める)。
- リボンの 挿入 > ピボットテーブル をクリックする。
- ダイアログで 新しいワークシート を選び、OK を押す。
- 右側に表示される ピボットテーブル フィールド(列名の一覧)を確認する。
- フィールドを次の場所へドラッグする:
- 行 → 地域
- 列 → 商品
- 値 → 売上(通常は合計になる)
- 表が自動で作られる。必要ならフィルターを使って絞り込む。
3. 出力(期待される表の形)
ピボットの結果は次のようなクロス表になります。各セルは「その地域・商品の売上合計」です。
| 地域 | りんご | みかん | バナナ | 合計 |
| 東京 | 200 | 300 | | 500 |
| 大阪 | | 150 | | 150 |
| 名古屋 | | | 250 | 250 |
| 合計 | 200 | 450 | 250 | 900 |
4. ピボットグラフ(視覚化)
- ピボットテーブル内の任意セルをクリック。
- リボンの 挿入 > ピボットグラフ を選択。
- 縦棒など好みのグラフ種類を選ぶと、地域×商品ごとの合計が棒グラフで表現される。
授業のヒント:
- まずはサンプルデータを配布して、各自が範囲選択→ピボット作成を行わせると理解が深まります。
- 教員は最初に“フィールドをドラッグ”するところを実演して見せると効果的です。
5. よくあるトラブルと対処
- 列見出しがない:ピボットが正しく作れないので、必ず1行目を見出しにする。
- 数値が文字列になっている:売上に数値フォーマットが設定されているか確認(セルを選んで数値に変換)。
- 空白行がある:範囲選択で空白行を含めると集計に影響することがある。事前に空白行を削除するか、フィルタで除外する。
6. 授業課題(配布用CSVをコピーして実習)
以下のCSVテキストをコピーしてメモ帳に貼り、sample_sales.csv として保存→Excelで開いてください。
地域,商品,売上
東京,りんご,200
大阪,みかん,150
東京,みかん,300
名古屋,バナナ,250
東京,みかん,120
大阪,バナナ,80
名古屋,りんご,90
東京,バナナ,60
7. 授業の展開例(45分)
- 導入(5分):幾何的イメージ(点群→柱)を短く説明。
- 配布と準備(5分):CSVを開き範囲を確認。
- 実演(10分):先生がピボット作成を見せる。
- 個人実習(15分):各自で作成・ピボットグラフ作成。
- 振り返り(10分):結果の読み取りと質問。
8. 教員メモ(高度なオプション)
- 値の集計を「合計」→「平均」や「件数」に切り替え可能。
- 複数の値フィールドを追加して、合計と平均を同時に表示できる。
- 外部データ(CSV)を読み込んでピボットを自動更新する演習も可能。