ある会社では既に販売しているボールペンAを改良し、新製品ボールペンBを開発した。
これを無作為に選んだ被検者20人に「どちらが書きやすいか」を答えてもらったところ、
15人がBを選んだ。
この改良によってBが書きやすいと判断できるか、有意水準5%で検定せよ。
有意水準とは、「偶然に起こる確率がどのくらいなら偶然ではないとみなすか」という基準です。
ふつうは 5%(0.05) を使います。
つまり「偶然に起こる確率が5%以下なら、それは偶然ではない」と判断します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 試行回数 n | 20 |
| Bを選んだ人数 | 15 |
| 仮定確率 p0 | 0.5 |
セルに次を入力:
=1 - BINOM.DIST(14, 20, 0.5, TRUE)
BINOM.DIST(14,20,0.5,TRUE) :20回のうち14回以下がBを選ぶ確率1 - (上の確率) :15回以上がBを選ぶ確率(これが p値)計算結果:p値 ≈ 0.0207
棒グラフを作ったあと、15人以上の棒を赤く塗ると、検定の範囲が一目でわかります。
これで「15人以上がBを選んだ」部分が強調され、p値の範囲が視覚的に理解できます。
下のリンクからCSVファイルをダウンロードしてください。
このファイルには「人数」と「計算式」が入っており、Excelが自動的に確率を計算します。
binomial20.csv をダウンロード
二項検定は、二項分布を根拠にしています。
帰無仮説(p=0.5)に基づいて二項分布から確率を計算します。
この確率が有意水準より小さければ「偶然ではない」と判断します。
P(X = k) = C(n, k) × pk × (1-p)n-k
今回の例題ではボールペンを使いましたが、二項検定はさまざまな場面に応用できます。
「味覚テスト」「スポーツの成功率」「コインの公平さ」など、
自分で題材を決めて、同じ手順で検定してみましょう。
偶然に20人中15人以上がBを選ぶ確率は4人で約2%しかない。
有意水準の5%より小さいため、改良による効果は偶然ではなくBが書きやすいと判断できる。